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呪いの兎

薄暗くなった森
今日も収穫はゼロ
猟師は少しため息をついた
すると何かが猟師の目の前を通り過ぎ、草むらに逃げ込んだ
「兎か!?」
とっさに猟銃を放った
しかし慌てたせいか、外してしまった
またすぐに草むらに撃ち込んだ
「ギャッ!」
草むらを覗き込むとそれはやせ細った猫であった
「…ちっ、暗くなってきて視界が悪い。今日はもう帰るとしよう」
まだピクピク痙攣している猫に唾を吐きかけ、そこを後にした
辺りはどんどん暗くなってきたが、森になれた猟師にはたいした事ではなかった
すると向こうでボンヤリと明かりが見える
「ん?なんだありゃ」
近くに行ってみるとそれは木で出来た古い家だった
「…こんな森の中に?そもそもなぜ今まで気がつかなかったのか…」
入口の横に見えるか見えないかの文字で何か書いてある
「ほ…て……ホテルか」
猟師は空を見上げ、周りを見回し、少し考え
「よし、今日はここに泊まろう」
中に入ると黒いスーツの人間が立っていた
『いらっしゃいませ』
猟師が不意に天井を見上げると 赤い布 と 青い布 が貼ってあった
「…ん?」
『お客様は料理を召し上がりますか?それともすぐにお部屋にご案内しましょうか?』
猟師がその人間の背後を見た
手製の兎のヌイグルミが置いてあった
「あ…いや…もう寝る」
部屋に入るとベッドに曲がったスプーンが置いてあった
猟師は震え、汗で顔が濡れた
「…大丈夫…大丈夫…」
朝になり人間が部屋に入ってきた
猟師は自分の舌を食べてベッドで死んでいた
『やっぱりそうでしたか…』
人間はフッと笑い猟師を海に流した。

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カテゴリー 雑談・暇つぶし
最終更新日 2019-06-09 23:55:44
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